カジュマル
 ガジュマルの蛸の足のような大木はなにかしら、安心感が漂う。灼熱の太陽の樹下のすがすがしさ。俺なんかすぐ黒こげになって音を上げてしまうんだがね。いっぱい葉っぱを蓄えて、所々ひげ面を樹下にのばす。強烈な陽光を遮って、柔らかい風を送ってくれる。おまえさんは大したもんだよ。
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