広島猿候川干潮
2004年夏。東から西へ突き進む台風10号とともに新幹線で西へ移動。JR高速バスで広島から浜田へ。広島では、絵を描けるような天候ではなかった。信 号待ちのバスの中で小さな絵を描いたのがこれ。いい加減な記憶だ。後で調べるとこの川は、猿候川。(カッパのこと)なんで川底の泥が見えているのか?と 思っていたが、地図をみると広島は海のそばだから、干潮時は水が引くのですね。ずっと、昔。姉が広島大学に通った際の下宿でお世話になった段原はこの近く ではないか。高校生だった私もおしかけて世話になったあの方はどうされているか?人生は忙しく短い。
嫁が島伝説の宍道湖
松江から出雲大社へ行く一畑電鉄のホテルの庭からの台風あけ。向こうの小さな浮島が嫁が島。水底をわたってお参りに行ける。出雲は数ある国作りの発祥地の最有力地の一つ。神秘の国の伝説の内容はネットでお読みください。
石垣島サザンクロス
石垣港から小浜島へ、サザンクロスとかコーラルとか南洋風の名が付いた渡船場。離島の町役場も足場の良い石垣市にある。船待ちの10分。夏川りみさんもここの出身でしたか。
ライフセーバーの夏
最初に絵を評論する事務所の職員さんには、この絵は、小学生の宿題風として選外駄作とされました。
でも、私は、もっとも、感激した絵なんですがね。小浜島の海水浴場で、寝そべってくつろぐ私の頭上で屈強な若者が、単調できれいなだけの海と恐ろしく勢い の良い雲の動きを眺め続ける。茶髪の兄ちゃん。この後は、二十歳のかわいいお姉ちゃんでした。その娘とくっちゃべっていて絵が乱れたかな?向こうの島は人 口200人の黒島です。
ダイバーの名は千夏
一日海の上で、スキューバダイビングのポイント巡り。西表島の回りを、猛スピードで走る。船酔いで気持ちが悪くて仕方ないので、まだ海の上に浮かんでいる 方が気持ちが良い。珊瑚礁の上の強烈な陽光。あれがクマノミ。ニモだ。と娘が喜ぶ。父ちゃんもうれしい。近眼用の水中めがねでよく見えた。この世のものと も思えぬ美しさ。帰りの船上。ガイドのお嬢さんは、船酔いなんかしない。日陰を我々に提供して、黒こげになっていた。名は体を表す。千夏。
はいむるぶしから西表島
海岸の松は、沖縄県の木、琉球松。松葉がとげとげしくない。似て非なる「モクマオウ(木麻黄)」なる木の下でこれを描いた。オーストラリア原産の全く痛く ない柔らかい松葉風。ハイビスカスは赤い。ブーゲンビリアは、ピンクが入る。モクマオウの沖縄か。やや、猫がいるではないか?イリオモテヤマネコ?放し飼 いの猫でした。
竹富島
ここの海岸はのどかだ。集落の水牛のりとサイクリングと海で若い娘さんが多い。浅瀬に20センチの魚がいっぱい見える。島の墓は巨大で、この前で、みんなで食事、宴会の行事をする。台湾も確かそうするのでしたね。
川平湾(かびらわん)
かびらわんと読みます。これは時間がなかったので、本当に簡単に描きました。でも、この絵の方が選外駄作より、評価が高いのです。実は、ここと、竹富島は 23年前の新婚の時以来なんですが、連れ合いは素っ気ない感想でした。人生にはその時々の関心、シッチュエーションというものがあるんですな。時間は止 まっていません。この島の背よりも高いサトウキビ畑を見るたびに、明石家さんまが演じたひょうきん者の写真屋のお父ちゃん兵の「私は人を殺すために生まれ てきたのではありません。」というシーンと曲がよみがえりました。
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