油杉から柏山へ
 寝正月の郷里で、腹ごなしに隣村まで歩いた祭に、何気なく過ぎた一角。土の道と
アスファルトの道。古い水門が水分れの起点だ。
 あちらへ行こうか、こちらへ行くか。アスファルトを車で行けば、何年経っても、
見留めることのない一角だと思い知る。