【タ焼けの御大師堂】
 郷里岡山の風景の一つ。岡山弁で、こどものころ、何のことかわからないまま、
「おでっさま」とその堂のことを呼んでいた。これは建て替えたもので、古庵の趣
きには欠けるが、側に朽ち木の根元が残されている。これはもし生きていたら恐ろしい大きさであったろう。御大師様とは弘法大師に親しみを込めた呼称らしい。