天都山から知床連山

 日頃の善行の故か、めったに見えないオホーツク海を挟んで斜里岳から、知床岬へ向かって走る知床連山を一望できた。網走では夏なお、冷たい川面の網走川そ ばの網走監獄と監獄博物館を見た。北海道開拓が囚人労働に依存したこと、脱獄囚「五寸釘の寅吉」の話に興味を覚え、それを描いた吉村昭著「破獄」を買った。 知床の宿では、露天風呂から、水平線に落ちる夕陽を見る。どういう団体さんか「ハルビンの夕陽と同じだ。水平線が地平線だ」と。中国語混じりで裸の男たち が高唱した。